今回も優しさライセンスの不合格通知が届きました
世の中には優しさが溢れかえっている。
優しさライセンスの一級保持者は決まって光輝いていてその眩しさのせいで目が何個あっても足りない。ぐわーー。
少し時間をおいたら嫉妬心辛み逆恨みが噴き上がってくるからその流れで上昇する。上がり終わったら急速落下の自己嫌悪で水面へと勢いよく叩きつけられる。
こんなことを繰り返していたら、いつか深い海の底に辿りつけるんじゃないかと思う。肺活量無いからあんまり長く潜れそうにないけれど、そんな深海魚になれる日を夢見ている。
思えば優しくしようと思い立つのは全て自己保身からのように思う。
我欲が迸った優しさはなぜこうも粘着質で生臭いのだろうか。一級ライセンス保持者の優しさはマシュマロのような気持ちよさだというのに。
きっと手の内で持て余している時間が長いからだろうね、こうもベチャベチャになるはず無いのに。今日も手の中にグチャッとした優しさしか持ち合わせていない。
この出来損ないの優しさもこの世に存在しているからにはきっと何か意味があるのだと思う。
例えば変な人に絡まれてる人が居たとして、その絡んでる変な人にこの呪われし優しさを発動してみるとか。そうすれば酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜ合わせたようなケミストリーくらいは起こせる筈だと思う。
困っている当人に発動できないからライセンス加算対象外なだけで。